
まだまだ寒さが続くのでしょうか。
先日家族で庭の片付けをしていると、椿が芳醇な香りがむせるようでした。
たしかに、暦の上では3日は節分、4日はもう立春です。
このまま春に向かっていくのだと思うと、気分が晴れやかになるようです。
さて、タイトルの通り、お菓子屋さんの二月といえばチョコレートです。
今年もマフィンはもちろん、いくつかのチョコレートをご用意することにしました。
1月は「和の素材」にスポットをあて、豆、金柑、栗、宇治抹茶などを組み合わせ、これまでのA&Pにない雰囲気のマフィンを販売いたしました。特にショコラ金柑や、宇治抹茶とお豆とショコラなどは、とても喜びの感想をいただきました。ご購入いただきましたお客様ありがとうございました。今回は機会がなかったお客様も、もっと研鑽を積み、またいつかご紹介できればと思います。また引き続き和のメニューがラインナップに登場しましたらぜひお試しください。
さて2月のテーマは
「いつもと違うチョコレートを使って いつもと違うショコラmuffin」です。
実はA&Pはとてもショコラという素材に対して強い興味があります。
その証拠とは言い過ぎかもしれませんが、これまで素材としてたくさんの種類のショコラを試してきました。今では一般的にもなりましたが、インスピレーションチョコレートや、ブロンドチョコレート、ルビーチョコレート、また粉状のフルーツとの配合や、別の素材との組み合わせもたくさん試してきました。
私たちが一番大切にしていることは、ショコラを「食べて疲れないこと」、そして「組み合わせによく耳を澄ます」ことです。
カカオという素材はとても力のあるものだと思います。昔から魅惑の素材とも言われますし、あのジュリエット・ビノシュとジョニー・デップの出演した映画『ショコラ』でもわかる通り、人の心を虜にしてしまうほどの素材です。
だからこそ、やさしく、楽しく、またマフィンの生地や組み合わせる素材との相性をよ〜く考えて、今月はショコラによ〜く向かい合って、いつもとすこし違うチョコレートを使って、一味違ったショコラマフィンをお届けできればと思います。香りや味わい、口どけ、コーヒーやワイン、ウイスキーなどと味わいながら素敵な時間を過ごしてもらえると嬉しく思います。
以前(ずっと前)に当店の中心にあるショコラメーカーのことを書いたことがありますが、その時の記事を抜粋してすこしだけ紹介します、、、。
『たくさんのショコラを試し、何度も食べてようやく一つのショコラに出会い、創業から今までずっとそのショコラを中心に据えています。
そのショコラというのは、パリ郊外サンジェルマン・アン・レイのほど近くの住宅街にあるペックという会社のショコラです。ここのショコラは心も舌も満たしてくれ、感動の味わいです。当店の定番に宇治抹茶イボワールというマフィンがありますが、これは宇治の抹茶とペック社のイボワールというホワイトチョコレート(絶品です)の組み合わせで作りますが、大好きなお客様が多い定番の商品です。シンプルな商品だからこそこうやって素材は十分に気をつけたいといつも思っています。
(ペック社についてのブログはこちらの方が特にわかりやすく書かれています。)』
嬉しいことにこの記事を書いた頃と比べて昨今はビーントゥバーが増え、個性的でまた上質なカカオから作られたチョコレートがたくさん販売されるようになりました。たくさんの方が良いチョコレートに触れる機会が増える一方で、製菓の場面ではいまだに大量生産のチョコレートが素材として扱われるのが中心のようです。
A&Pは美味しさを選びたいなぁと思います。
美味しいチョコレートを練りこんで、生地の中に忍ばせて、外をドレスアップしたマフィンを口の中を(安心して)いっぱいにしてもらいたいなぁと思います。
だから今月もずっと続けている大切なことはそのままに、
でもすこし特別なマフィンをご用意したいと思います。
今月はヴァレンタインもありますからね。
店頭では、「THEO&PHIRO」のチョコレート、「MAROU」のチョコレートを販売いたします。せっかくのヴァレンタイン月間です。休日を美味しいチョコレートで満たしてみるのもいいかもしれませんね。
わたしたちのようなお店では、社会への貢献など限られているかもしれませんが、
今の状況下で毎日大変な思いをしながら、かけがえのない重責を背負うすべての方々へ、敬意をもって自分たちにできることを最大限やっていきたいと思います。
みんな協力し、寛容な心で、毎日を過ごせることを心から祈っています。
今月もどうぞよろしくお願いします。
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