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  • Ryo Yamaguchi

淡い光でも届けられれば


みなさま、暑い日が続きますがいかがお過ごしでしょうか。

長いお休みをいただき、リフレッシュすることができました。


ここ数年、これまでになかったような騒ぎに見舞われ、心をすり減らしたり、体を病んだりした方も少なくないと思います。

五島の青い海を見ながら、ふとそんなことを考えました。


なにかと忙しい日常を生きていると、自然から体が遠ざかっていくことにも気付かされ(本当は分かっていたけれど……)でも久しぶりに砂に足をつけたり、塩辛い海水を舐めてみたりすると、やっぱり時にはこういうことが大事だなと思わされました。


さて、話は変わりますが、アーチュ&プティカは開店当初より販売方法の一部にSNSを活用しています。初めはたくさんの方に知ってもらいたいという思いでしたが、始めて三年目くらいからでしょうか。その目的は大きく変わっていったように思います。


(他のお店もそうなのでしょうか)

私たちのLINEやインスタグラムは、営業のご案内やちょっとした日常、季節のことなどを掲載しております。

その際、お客様から、近況やご相談などを承ることがあります。

投稿をみて、こう思ったとか、懐かしい景色でこんなことを思い出したとか、小さい頃子ども達をここへ連れて行ったとか、懐かしいお店ですね、とかいろいろです。

また子育てのことや休み中に行った場所の写真や、頑張っていることの動画などもいただきます。


YoutubeをはじめたくさんのSNSには、いつも翻弄されているのが本音です。

文句を言えばキリがありませんが、人の話を聞かない大人たちや、意見の対立から他人の考えを許さない態度をとる大人たちの姿が散見され、イイネの数のために派手な行動やたくさんのお金を使ったりする投稿者も少なくありません。だから正直ほとんど見ません。

頭はすぐにまた見るように訴えかけてきますが、そういう欲求と対峙して誘惑に負けないように努めています。(見なきゃいいのに見てしまうのが悲しいところです)

ちょっと脱線してしまいました。すみません。


そんなSNSですが、お店の方には「電子お手紙」とでもいいましょうか、そんな感じの内容が届けられ、それに関しては非常に嬉しくむしろ肯定的に考えています。


ほんとうにお手紙をやり取りしているように思えます。


「来られないけれどメニューが楽しみ」というメッセージもとても嬉しいです。

これからも些細なことをやりとりできるそんなお店でありたいなと思います。


そうそう

五島に行った際、小さい頃から知っているおじちゃんがこんなことを言っていました。


「最近もう苦しかとよ。飲みにいくのも、出かくっとも(出かけることも)、自分で考えたらどがんな(考えたらどうだろうか)、こんなして久しぶりに会って、楽しかね〜って言うて、そっが(それが)いっばん(一番)よかとにね〜」



五島の夕日は海面をきらきら照らしていて、風は潮の匂いを胸いっぱいに届けてくれました。おじちゃんの焼酎グラスは何杯くらい満たされたでしょうかね。忘れました。


また来年も会える。またきっと会える。

誰かと会って言葉を交わした時の実際的な感動は、朽ちることのない美しいものです。ほんのすこしですが、私たちのSNSからもそのようなものがお届けできればという思いで投稿するように心がけていきたいと思います。


会えればいいけど、もし会えなくても会ったように感じられればいい。


せめてそのきっかけづくりとして、頑張って、美味しくマフィンを焼きたいと思います。







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